2016年03月19日

カルボナーラ一つとっても難しい

フローリアでも人気メニューの一つ、カルボナーラicon12みんな好きですよねicon12
カルボナーラ一つとっても難しい





さて、イタリアで生まれたこの料理。

本来はクリームを使わずに作ります。パルミジャーノレッジャーノチーズではなく、ペコリーノロマーノを使ったりもします。
ベーコンではなく、豚ほほ肉の塩漬けグアンチャーレを使います。

カルボナーラはイタリアの方が築き上げた食文化の中で生まれた料理の一つです。

そのイタリアの食文化を日本人の私たちが作らせてもらっているわけですよね。

でも、実際に食べられるお客様は日本人であって、日本人の好みとされる味付けやテイストもあるわけです。

だからといって、他国で築き上げられた食文化をこっちの方が美味しいから!という理由で自由気ままにアレンジするのはどうなの?という意見もわかります。

代表的なのは和風パスタだと思います。

もはやイタリア料理ではない。という意見もありますし、よく論議される内容です。

カリフォルニアロールを日本人から見て寿司と認められるか?という事と同じようなことですね。



イタリア料理を日本に広めた代表的なシェフ達に同じ質問をしたことがあります。


「シェフはイタリアの食文化を日本人の口に合うからという理由で色々アレンジすることについてどう思いますか?」


という内容です。


お二人ともTVに雑誌に出ておられる代表的なシェフですが、お二人の意見は違いました。


お一人は「他国の文化なんだから、勝手にいじらずイタリア人の認める味を!」

もうお一人は「イタリアの食文化を尊重し、自分なりにイタリアを勉強した上でアレンジすることは問題ない!」


簡単に言いますとこんなお答えでした。



でも、共通することは「イタリアの食文化を尊重する」という点でした。


僕もイタリア料理を作らせてもらっている一人ですので、どこまでをイタリア料理とするのか?という線引きは難しいと感じています。

しかし、いずれにせよイタリアの文化や食文化を自分なりに勉強することは大切です。

そして、当店は長野という立地にあるお店であることも考えなくてはいけないと思っています。


自分たちは趣味で料理を作っている訳ではなく仕事として料理を作っています。

でもお客様がお店に来てくれなければ料理を作り続けることも出来なくなってしまいます。





色々考えたうえで、カルボナーラについて出した結論は「クリームを使う」ということです。





賛否両論ありますし、そもそもそんな事まで考えてないよ。ってご意見もございました。

今後また考え方は変わる可能性だってもちろんありますが、現段階で出した答えは上記の通りです。

だからといって、こだわっていないわけではございません。


グアンチャーレは使いませんが、自家製のベーコンを使っています。

卵は市販品ではなく、松代で放し飼いにされて自然食材で育てられたひだまり卵を使っています。

パルミジャーノレッジャーノを使いますが、ペコリーノチーズも常備していますので、ご希望があればそちらでお作り致します。





自分なりにこだわって、クリームを使うカルボナーラをご用意しております。


いや~料理ってカルボナーラ一つとっても色々考えさせられますねぇicon12

食材やレシピと更に向き合って精進していく所存でございます!





3/22~31までリニューアル準備期間としてお休みを頂戴いたします。

4/1(金)~更にパワーアップしてお店を開始致しますので皆様どうぞよろしくお願いいたします。


※4/2(土) オープン2日目で大変申し訳ございませんが、ランチタイムは貸し切り営業となっております。
 ご迷惑をお掛けしますが宜しくお願い致します。


















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Posted by Ropia at 17:05 │お知らせ